株式会社アマテス 生命保険ワンポイント

がんと「入院日数」

以前は病気をして怖いのは「長期入院」だった。短い期間ならば医療費は蓄えを取り崩せば何とか支払うことも出来た。しかし長期入院になるとそれだけでは到底足りない。その不安を埋めるためには医療保険が有効だった。一日入院すると五千円、一万円と言った入院給付金が入院日数分だけ支払われる。これでどんな長期入院になっても安心。大きな生命保険に入らなくても医療保険だけは入っている人も多い。「がん保険」もこの医療保険の一つの商品である。

 

しかし最近「入院」を巡る環境が大きく変わってきた。診療報酬制度の改正(改悪?)もあり入院がどんどん「短期化」しているのである。病気の種類によっても違うが平均すれば「1ヶ月」を超えることはまずなくなった。脳梗塞や神経科や寝たきりの老人を除けば、入院日数平均は「19.8日」(平成18年度)と言うデータもある。今ではさらに「入院の短期化」が進んでいることは間違いない。(→直近のデータでは「17.9日」)

 

問題は「入院の短期化」が「病気の完治」ではないということである。以前ならば「退院」イコール「完治」だった。病気やケガで入院していた人が退院すると、皆「おめでとう」と言葉を掛けたものである。しかし今は「完治」していなくても「退院させられて」しまうのである。するとどんなことが起こるのか?患者の「経済的な逼迫」である。

 

医療保険は入院している間しか入院給付金が支払われない。退院後はいくら病院に通っても給付金は一円も支給されない。医療保険に加入していると言っても病気の際には決して経済的に安心出来る状況ではなくなってしまったのである。

 

ちなみに以前は「通院特約」というものもあった。しかしこの特約は、数年前の「保険金支払い洩れ問題」の際に未支払事例が多いと言う理由で現在では多くの生保会社で販売停止となっている。

 

病気が治っていないのに退院させられてしまうリスク。このリスクに対応出来る有効な手段は一体あるのだろうか?答えは、「ある」。

がんへの「経済的備え」

お金が有り余るほどあるのなら、どんな病気で入院しようが経済的には何の心配もないだろう。入院の短期化で、「医療保険からあまり給付金が出なかった」と落胆することもない。しかし、世の中にお金の心配をしなくて住む恵まれた人たちが一体どれくらいいることだろう。少なくとも私は自分ががん等の大病を患った時、経済的にどうなるのか非常に不安である。

 

前日の記事で「医療保険は入院中しか給付金が出ない」と書いた。1日1万円の医療保険なら、1ヶ月30日の入院で30万円、平均の19日の入院なら19万円である。最近がんも入院日数はどんどん短縮化している。早期発見されたがんの場合、下手をすれば「日帰り手術」だけが行われ入院さえさせてもらえない。この場合、入院給付金だけの医療保険の場合、全く給付金が出ない可能性すらあるわけである。(最近の医療保険は「一泊二日」「日帰り入院」に対応するタイプが中心なので「1万円」は出る。しかし古いタイプの医療保険に加入したままなら入院給付金は全く無い。)

 

実は、最近は入院期間の短縮化を踏まえ、入院日数に左右されないタイプの医療保険が出ている。がん保険の「がん診断一時金」などはその一例だ。現在ではがんだけに留まらず、「三大疾病」になると一時金がまとめて支給される医療保険も登場している。実はこのタイプの保険は以前から存在していた。「知る人ぞ知る」という保険である。

 

以前から販売されていたのになぜ世間でそれほど知られていないのか?それはひとえに、生命保険会社がテレビCM等で十分なPRを行っていないからだ。昼間に「誰でも入れます」と洪水のように宣伝を流している会社がある。しかしどのCMでも「入院」のことしか触れていない。

 

今は入院日数の短縮化で医療保険に入っていても給付額がさほど期待出来ない状況となった。ならば入院日数に影響されず、特定の病気の診断を受けると同時にまとまった給付金をもらえるタイプの保険は今後もっと注目されても良い筈だ。

 

世の中には様々な商品がある。調べている人は知っている。知らない人は必要な時になって「誰かが教えてくれていたら」と後悔をする。しかしすべては自己責任。自分から「知ろう」とせず、「生命保険は嫌い」の一言で情報収集を怠る人々は、結局は自分の身を守れず、大切な家族を守れないのである。

 

 

がんと「健康食品」

親子で自営業を営まれている方がいた。ある時、まだ20代だった息子さんががんに罹った。地元の病院では十分な治療が出来ないと言われたらしい。父親は必死になって全国の病院を探し回った。そしてようやく息子に適切な治療を施してくれる病院を探し出した。父親の努力の甲斐もあり息子の症状は劇的に改善した。今では父親と一緒に同じ職場で仕事が出来るほどに回復した。

 

父親がしみじみ言っていた。「がんになると食事の時でも少しでも息子の身体に良いものをと思うものです。がんの治療費だけでなく、食材や健康食品にも本当にお金がかかりました。」

 

がんの治療に掛かる費用はいわゆる「医療費」だけではないと言う話はよく耳にする。病院に通うための交通費。遠隔地で高度先進医療を受ける際の付き添い家族の滞在費。乳がんで乳房切除をした女性が身につける衣服の買い替え。抗がん剤治療で髪が抜けた方がつけるかつら。がんに効果があると言われる温泉での湯治。そして毎日の食事に使う有機食材。少しでも健康を維持・回復させるため、藁にもすがる思いで購入する高価な健康食品…。

 

世の中には様々な「健康食品」が溢れている。私は自分自身では何一つ試したことはない。食材だってスーパーの見切売りのシールを貼ったもので済ませることも多い。要は自分の身体に入るものに対してきわめて無頓着と言うことだ。

 

しかしがんの様な大病を患った方が身近にいたら一体どうだろう?やはり「少しでも良いものを」と思うのは家族の切実な願いに違いない。そう言えば実家の母も父の約10年の闘病生活の間、高い有機野菜しか使っていなかった。

 

世の中にどの様な健康食品があり、どのような効果があり、購入にはどの程度掛かるのか。自分なりにちょっと調べてみたくなった。

「三大疾病」

日本人が罹る病気で「三大疾病」と言われるものがある。それは「がん(悪性腫瘍)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の三つである。この三つ以外に「高血圧」や「糖尿病」等も加えて「五大疾病」や「七大疾病」と呼ぶこともある。でも「三大」「五大」「七大」と言っても別に国民のコンセンサスを得た訳ではない。「言った者勝ち」みたいなものであろう。

 

しかし、がん等の「三大疾病」はその三つの病気だけで年間の日本人の死亡者数約100万人中50万人を占めている。これはやはりインパクトのある数字だ。「三大テノール」ではないが、やはり「三」と言う数字のある種の「威力」を感じさせる事実である。

 

WHOの統計では全世界的には死因の第一位は「心筋梗塞」なのだそうな。日本人にとっては何と言っても「がん」が怖い病気の第一位だが世界的には事情はちょっと違うようだ。そして「心筋梗塞」を死因の第一位に押し上げた要因の一つが中国の肥満の増加にあるとのこと。中国人が豊かになった一つの表れとしての「肥満」の増加は彼の地においては喜ぶべきことなのかも知れない。しかし考え様によっては中国が世界中の食料資源を浪費している一つのバロメーターと言えなくもない。まあ、食料を無駄にしていると言う意味では日本のコンビニでの賞味期限切れ弁当の強制的な廃棄の問題も相当いびつなものではあるのだが。

 

最近すっかり定着した「メタボリックシンドローム」なる言葉もこれ自体は病気の名前ではない。メタボ状態になると正常な人よりも動脈硬化が格段に進み、結果として「急性心筋梗塞」「脳卒中」になる確率が飛躍的にアップしてしまう。例の「三大疾病」の内、がん以外の二つになる近道が「メタボ」ということである。「がん」と同様、「急性心筋梗塞」「脳卒中」についても情報収集には目が離せない。